2020/不特定多数の詩

いつだって不特定多数が世界を動かす

いつだって不特定多数が国を支える

いつだって不特定多数が誰かを助ける

いつだって不特定多数が平和の鍵を握ってる

何の話ってか？

それはリアリスト達の話

何の為に目が付いてるか

何の為に口が付いてるか

何の為に頭が付いてるか

何の為に耳が付いてるか

何の為に鼻が付いてるか

何の為に首が繋がってるか

何の為に鎖骨があるか

何の為に肩があるか

何の為に腕があるか

何の為に指があるか

何の為に指紋があるか

何の為に胸があるか

何の為に腹があるか

何の為に下腹部があるか

何の為に性器があるか

何の為にキンタマがあるか

何の為に膝があるか

何の為に足があるか

いつだって不特定多数が愛情を審判する

いつだって不特定多数が家族の在り方を決める

いつだって不特定多数が子供を育てる

いつだって不特定多数が希望の扉を作ってる

何の話ってか？

そんなん知るか、と

自分で考えろ、と

自分で答えを出せ、と

それで生きてみろ、と

いつだって不特定多数が誰かを祭り上げる

いつだって不特定多数が誰かを誤解する

いつだって不特定多数が誰かを信じる

いつだって不特定多数が誰かを待っている

何の話ってか？

それは不特定多数の話

何の為に呼吸が続くか

何の為に命が燃えるか

何の為にこの世に生まれてきたか

引き続き底知れず迷い悩みまくってやろう

そんな事を何年前か、何年後かに何度も思い付くんだろう、と