2020/ぶちギレの真実
俺「たぬ雄さん」
たぬ雄『あ?』
俺「こんばんは」
たぬ雄『おう』
俺「…」
たぬ雄『ぶちギレについてどう思いますか?ってか?』
俺「…何で分かるんですか?」
たぬ雄『お前の顔にそう書いてあった』
俺「…なるほど…流石です」
たぬ雄『知りたいか?』
俺「はい、是非」
たぬ雄『どうすっかなァ?』
俺「…」
たぬ雄『そんなに知りたいか?』
俺「いや、そんなには」
たぬ雄『知りたくてしょうがねぇか?』
俺「…いや、あの、その、はい」
たぬ雄『フッフッフッ、後悔するなよ?』
俺「いや、俺の人生は後悔&間違い&失敗で出来ているので、今更1つや2つ増えても別に」
たぬ雄『ほう、大した自信だな』
俺「いや、自信でなくて素です」
たぬ雄『そうか、うん、じゃ、教えてやるよ。ぶちギレっつーのはよ、多かれ少なかれ誰でも持ってんだよ』
俺「はい」
たぬ雄『おう、でな、それが直接的な時もありゃ、間接的な時もあるわけよ』
俺「…連鎖ですか?」
たぬ雄『いや、連鎖とは少し違うな、まぁ、くっ付け様と思えばくっ付くが、話がややこしくなっちまうから止めとこう』
俺「…ずっとぶちギレてる気もするんです」
たぬ雄『おう、だろうな、そんな感じだよ、お前は最初に会った頃からずっとよ』
俺「…」
たぬ雄『まぁ、俺はその程度じゃなきゃ一言も話す気にはならねぇけどな』
俺「…」
たぬ雄『フッフッフッ、危ねぇか?』
俺「…」
たぬ雄『言っちまっていいか?』
俺「…」
たぬ雄『言っちまうぞ?』
俺「…止めときましょう、たぬ雄さん」
たぬ雄『まだダメか?』
俺「ダメですよ、そこは」
たぬ雄『いつになったらイイんだ?』
俺「オリンピック&万博が終わってからあたりじゃないですかね?」
たぬ雄『なるほどな、結構長いな』
俺「…長いですね(遠い目)」
たぬ雄『まぁ、いいけどよ』
俺「…」
たぬ雄『あ、そうだ、お前、武道教室はどうなったんだ?』
俺「今週の金曜日の夜からです」
たぬ雄『なるほど、俺はそっちの話の方が好きだ』
俺「ですよね」
たぬ雄『何か新しい技があったら教えてくれよな』
俺「了解です…でも、たぬ雄さん、一体、それ以上強くなってどうするんですか?」
たぬ雄『あ?…そりゃ、お前、ほら、アレだよ、アレ』
俺「相変わらず超カッコイイですね」
たぬ雄『おう、だろ?』
俺「はい」
完