とある「日常会話ケース」について
俺「ただいま~、たぬ吉~」
たぬ吉『あ にょうかんけっせきの人だ』
俺「…!」
たぬ吉『フフッ 冗談だよ ご主人 冗談』
俺「…そうか、それは良かった」
たぬ吉『もう大丈夫なの?治ったの?』
俺「うん、知らぬ間に落ちたみたい」
たぬ吉『石が?』
俺「うん、石が」
たぬ吉『ふぅ~ん あのさ どうなの? やっぱり子供を産んだ後の様な気持ちなの?』
俺「え?いや、産んだことないから分からんよ、それは」
たぬ吉『ふぅ~ん』
俺「それが知りたいの?」
たぬ吉『いや 別に』
俺「…」
たぬ吉『…』
俺「…」
たぬ吉『ご主人』
俺「はい」
たぬ吉『うーんと まぁ いいや』
俺「いいの?」
たぬ吉『うん』
俺「そうか」
たぬ吉『いや ソコは何か言いたい事があったら言ってねって 優しく言ってくれないと』
俺「え?そう?」
たぬ吉『うん』
俺「えーっと、何の話だったっけ?」
たぬ吉『フフッ 酔っ払ってるの?ご主人』
俺「いや、至って正常です。昼間もさっきも野菜ジュースしか飲んでません」
たぬ吉『…ご主人』
俺「はい」
たぬ吉『これから寒くなるから身体に気を付けてね』
俺「うん、分かった」
たぬ吉『本当に気を付けてね』
俺「はい、分かりました」
たぬ吉『死なないでね』
俺「はい、了解です」
完