2020/ニューヨークの詩
無知も程々に、俺の頭の中にあったアメリカの形はNYじゃなかった
ようするにアレだ
東と西を考えてなかったのだ
まぁ、イイケド
セントラルパークは広かった
ダコタハウスは暗かった
自由の女神は大きかった
ハンバーガーは普通だった
メトロポリタン美術館は迷路みたいだった
タイムズスクエアは人間が一杯いらっしゃった
ブルックリンは洗礼された都会だった
グラウンドゼロは静かで美しく悲しかった
何処にも猫はいなかった
自転車専用道路で飼い主と犬が一緒に走ってるのが羨ましかった
公園のリスが可愛かった
日本人経営のラーメン屋で泣きそうになった(泣いてないけど)
初めてヘリコプターに乗って気持ち悪くて吐きそうになった(吐いてないけど)
5番街に興味は沸かんかった
マンハッタンの夜景はそれなりだった
夜の裏路地を興味本意で散歩していたら背の高いマッチョな黒人3人に俺のSevenStars14mgを3本カツアゲされた(あっちはフレンドリーなツモリだったのかもしれない)
ついでに火を付けてくれ、と
あぁ、怖かった
ピストルで撃たれなくてよかった
ナイフで刺されなくてよかった
パスポート強奪されなくてよかった
あれで学んだ、とある俺なりの海外危機回避術
夜は歩かず全力で逃げ走れ、そして全てを流し見ろ、と
初めてカジノでビギナーズラックとやらを体験した後
その泡銭は黄色いタクシーに乗りまくって消えた
あの時はまだオバマ大統領だった
まぁ、そんなモンか
もう生きてる間に2度と足を運ぶ事は無いかもしれんね
別にそれでも構わない
以上
そんなニューヨークのほろ苦い様な、懐かしい様な、今となっちゃどうでもイイ様な思い出の詩