夢の残骸
たまに誰かと話すとソレが浮き彫りになる
微妙なニュアンスの中に含まれた夢の残骸
それで大人と子供の違いが分かってるかもハッキリする
それは鮮やかなほど残酷に美しく、そしてどうしようもない
何かを思い出すとソレが音の無い声を上げる
確実な形の中に含まれた幻想の数々
それで努力と妄想の差がどれだけあるかも透き通る
それも血生臭いほど温かく冷たく、そしてそのまま動かない
何処かに行くとソレが可能な事が分かる
曖昧な言葉や存在の全てが一瞬で頭から消える
それで真実と嘘の境界線が真っ二つに別れる
それは鮮やかでもなく、血生臭くもなく、ただ現実の理に従ってそうなる
夢の残骸
そう書いて何を思い浮かべるだろうか?
きっと10年前も10年後も同じ様な気はする
大きな期待は無い
小さな希望はある
それが唯一の話
普遍的な話
でも新しい話
まだまだ愛情が足りないみたいだけども
それは仕方ないね、と