2021/闇の広さ
ずっとダリさんはこの場所で呼吸していた
いや、それを書いたらもっといらっしゃるが
そこは欲張らずに一途に行こう、俺
ここはとにかく広大だ
どこまもで突き抜けているのが普通
今日も明日も昨日もない
あるのはその瞬間、瞬間の感情群だけ
それを愛したら永遠とやらと仲良くなれる
闇と聞いたら何が頭に浮かぶだろうか?
やっぱり怖いとか、暗いとか、死とか、か?
それらを優しく包み込んでいるのがそれなのに
それが伝わらないのが浅はかな原因か
体裁、箇条書き、礼儀、アポイントメント
何から手をつければいいのやら
全て寝かしつけて自分の為だけに働くのもいい
それが自分勝手な気持ちじゃなければ
ずっとダリさんはこの場所で作っていた
あらゆる事象を冷静に観察して命を吹き込んだ
それに意味があるかどうかは別にして
それはとにかく膨大だ
稀な美しさ&極限の醜さを行ったり来たり
中途半端は宜しくない
左から右、上から下、東から西、北から南
それを必死に守り続けたから偉大なのだ
闇と知ったら身体はどうなるだろうか?
そこにためらわず飛び込んでゆく者達がいる
それが今まで目立ってた理由と正体だ
それを肯定も否定もせず食べられれば中立
露骨、無法地帯、無礼、さよなら
どれから合掌すればいいのやら
全て葬って思い出さない様にするのもいい
それで誰かの役に立つツモリがあるのなら