2020/生きてる間

自分が生まれる前が過去

生きてる間が現在

死んじゃった後が未来

そんな左側の世界での捉え方でスタート

そう無理矢理にでも考えれば

過去とやらの記憶映像は文字通り超膨大か

そう死ぬ気で腹を括れば

現在まで続いてるあらゆる事の専門分析も可能

そう力業で落とし込めば

誰かにバトンタッチして未来も薄暗く続くか？

どうにでもなりそうで実はどうにもならない

｢愛され過ぎてるわ｣って女は言う

｢ははは、ザマーミロ｣と俺は返すツモリ

そんな一個人同士の男女の遣り取りは内輪事

もっと大きな流れに翻弄されたい

自分が生まれる前から完成してた事

生きてる間に発見した諸々

死んじゃってからの、後始末

そんな左側の意識での再確認でヨロシク

その美しさを知れば知るほど尊敬は容易い

そこには努力と成果と継続だけが浮かんでいる

その力強さを感じれば感じるほど嬉しい

そこには潔さと根性と嘘がない色だけが見える

その儚さを想えば想うほど物悲しい

だから最後とやらにはあまり意味はない

どうにかしたくてもどうしようもない

｢一緒に生きてどれくらいかしら？｣と女は言う

｢もう数えられない領域｣と俺は考えるだけ

そんな夢と希望が日常化した存在の確認

もっと小さな流れで幸せになりたい

自分が生まれる前には無かった事

生きてる間に作ったアレコレ

死んじゃう事を考えるのは、まだ、早い

そんな左側の我慢で何かを全てぶち抜きたい

その青さを知れば知るほど健康は微笑む

そこには永遠と愉快と真実だけが座っている

その経緯が伝われば伝わるほど厳しい

そこには志と理念と計画だけが無言で立ってる

まだまだ、もっと、もっと

まだまだ、もっと、もっと

まだまだ、もっと、もっと

ただそこの糸が切れるのを待っているんだろう

それだけが本当に相変わらずなスタンス

焦っても、気負っても、怒っても仕方ない

静かに心を隠して休ませてあげるのだ

それは生きてる間の今夜