愛して止まない稀な温度
いつだって女は何かを守りながらこの世の全てを欲しがる
得意の愛想を振り撒きながら
自分のペースを大事にしながら
か弱い少女を演じながら
いつだって男は何かを捨てながらこの世の何かを欲しがる
必勝の気持ちを武器にして
自分のペースを乱しながら
ガキの頃のヒーローを思い出して
いつだって女は何かを育てながらこの世の全てを欲しがる
気に入らないと怒り出す
傷つけられると泣き出す
それが当たり前だと言わんばかりに
いつだって男は何かに絶望しながらこの世の期待を探してる
どれくらい頑張ろうか考えながら
どこまで行けば満足できそうか予想しながら
黙って武者震いを抑え込んで生きる
全てを欲しがる女&何かを欲しがる男
メス&オス?
雌&雄?
そんなに単純じゃない
「全て」と「何か」とやらのバランスは
そんなに簡単じゃない
カタカナと漢字の問題じゃない
相変わらず「メンドクセー」の一言で片付けたい
今さら誰に嫌われようが好かれようが知ったこっちゃない
それでも大切にしたい事がある
それは昔から変わらん話
太陽とお風呂と動物がヒント
それが無くなったら終わり
仮に女の全てとやらが本当に「すべて」なら
何だ?
男の全てと言うよりも
俺の基本のすべてはその3つから
でなきゃ何も進まん
その答えは温度
愛して止まない稀な温度
それは恐ろしく冷たく
そして恐ろしくあたたかい唯一の温度